高崎市の歯医者「しんがい歯科医院」の症例紹介・医院ブログ

お知らせ

マイクロスコープを使用した歯科治療について

こんにちは。衛生士の栁澤です٩( ᐛ )و

今回は最近普及が進んでいるマイクロスコープについてお話ししようと思います。

最近ではたまにテレビでも歯科治療についての特集を放送する際に
根の治療の特集などで、マイクロスコープについて触れているシーンを目にすることがあります!

当院では勿論、根の治療の時は導入した5年前から必ず使用していますし、
今では一般的なう蝕治療の時もマイクロスコープは必需品となっています。

症例紹介のブログにもあるのでご覧ください。

マイクロスコープの普及率は2017現在進んできていますが、それでも5~10%程度と言われています。
実際にはマイクロスコープと言っても、性能などの観点からもピンキリで、安価なものから1000万越えの物まであります。

往々にして言えることですが、やはり高額な機種は性能も良いと言えるでしょう。

当院で毎日使用しているマイクロスコープはどのようなものかというと、眼科や脳外科手術なのでも使用されている
ドイツカールツァイス社製のもので、それを歯科専用に改良した物です!

歯科治療では肉眼では確認出来ないほどの細かい作業が必要とされます!

 

これは根の治療の時に実際に見ている画像ですが、左のような状態でも、細かく精査すると根の管の入り口を見つけることができます。

この患者さんはう蝕を取り残されたまま、治療が行われ、治らないから抜歯になるかも知れない、という経緯で来院されました。
右は当院でう蝕除去を行い綺麗に洗浄をしたところの写真です。治療1回で患者さんの訴えだった腫れや痛みは取れました。

これでも実は8倍程度で、実際は20倍くらいまで拡大して見ています。

肉眼やルーペなどではとても難しいと思います。というか、院長は不可能って言ってました!(^_^;)

 

一万円札の数字の下にこんな細かくNIPPONGINKOと記載されているのも楽々見ることができます!
この細かさでも見えると、治療の質が大きく変わってくるそうです。

なので治療したい歯を肉眼の5倍、12倍、20倍という様に拡大し、
根の治療に限らず、痛い歯の原因を探るときでも、肉眼では見落としやすい
小さな虫歯やクラック(歯のヒビ)などを見落とすことなく治療することが可能となります。

 

このような、詰め物の微妙な段差や、ヒビなども検出することができます。

では、『マイクロスコープを使用すれば根の治療の成功率は向上するのでしょうか?』

このように細かく見ることによって、治療の成功率が上がるのか?ということは考えてしまうかと思います。
実はただマイクロスコープを使用するだけでは成功しません。

 

一度も根の治療を行ってない歯(初回治療の歯)をマイクロスコープ無しで治療しても90%以上の成功率という報告が多数あります。

しかしこれはラバーダムをして、清潔な器具を使い無菌的に治療を実施したからです。

 

では、マイクロスコープは必要ないのでは?と思いますよね。ただそうとも限りません。

裸眼では特に再石灰化している根管口やイスムスやフィンや取り残し、小さなパーファレーション、
再治療でのガッタパーチャーのとりのこしなどは見落としが多いであろうと言われています。

肉眼ではとても小さい根の中を見るには限界があり、汚れを取り残してしまったり、歯のヒビなども見落としてしまいやすいです。

マイクロスコープは治療を円滑にするためにはとても便利な物ですが、
ただ使用するからといって成功率が上がる訳ではなく、それ以前に

無菌的環境をつくりだせるか?

ということが重要です。

たとえば当院ですとラバーダムマスクを根の治療をする際には必ず行います。
このマスクを使用することにより、細菌が沢山存在するだ液から歯を隔離して治療を行いますし、
それによって、高濃度の薬液で中を洗浄することが可能になります。

ラバーダムができない歯は、当院では絶対に根の治療を行いません!

ラバーダムをしない根の治療は、ただ単に感染経路をつくっているだけで治療とは言えません。

それくらい大切な物です!と院長がよく言っています。。。。

当院の院長は『ラバーダムしないで根の治療をするのはもう生理的にも精神的に堪えられない!』と言ってました。(笑)

マイクロスコープ使用する以前にこういった物をしっかり使用し、
極力使い捨てや滅菌などしっかり行い治療し、さらにマイクロスコープを使うことにより
治療の精度があがり成功率がよくなるのです(*´∇`*)

当院ではう蝕治療や根の治療はほとんど自費の治療ですが、ただ自費治療をすると言っても歯科医院によって十人十色ということです。

『マイクロスコープ、CBCT、う蝕を残しても良いセメント?』などを謳って自費診療を行うのとはわけが違うということです。

器具の滅菌、ラバーダム防湿、う蝕の確実な除去など、派手さはないけれど基本があっての事で、

患者さんからは、なかなか目に見えてわからないところに注意を払うのが一番大事ということです。