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神経の無い歯は歯周病の進行が早い?

こんにちは!
衛生士の栁澤です♪( ´▽`)

今回のブログは、

Q神経の無い歯は歯周病も進行が早いのか?

とういう内容です。

このレントゲン写真の患者さんは根の治療をしているところが局所的に骨の吸収がみられますね。

 

日々患者さんのお口の中をお掃除したりなどの、メンテナンスをしていて疑問に思うこととして、「神経の無い歯は神経の有る歯と比べて弱いと思うから、歯周病の進行もはやいのでは?」と思い調べてみました。(^O^)

 

根の吸収は歯の防護層が関与している


一般的に言えることとしては、

神経がある歯は象牙質が露出しても、歯髄の内圧が高く、象牙細管を歯髄液が根面方向へ流れていることから、細菌侵入されにくいと言われています。

 

これは外傷を受けた歯においても言えることで、外傷を受けた歯に関しては、歯根膜などがダメージを受けて防御層の象牙前質、セメント前質が喪失していることもありますので、一旦歯髄が機能を失って血流がなくなると、容易に象牙細管内を細菌や細菌が産生する毒素などが行き来してしまうようになります。

 

その結果、歯根表面を溶かしてしまう、外部吸収などが生じてしまうこともありますので、とても注意が必要です。

そうなると、神経の無い歯は露出した象牙細管に細菌が侵入してしまい、それによって歯周病の進行を進めてしまうのでは無いか?

と言う疑問が生じます。

 

この疑問についてmiyasitaらが1998年に発表した論文があり、この論文の結論からわかることは有髄歯か無髄歯かは辺縁歯槽骨の吸収に影響を与えない。

ということでした(о´∀`о)

 

歯周病は磨き残しの多いところに生じます。


いずれにしても、歯周病は歯の清掃が悪いところが生じやすいです。

ですから、根の治療をしないといけないくらい虫歯になってしまった所はやはり清掃性もわるいですよね。

それを考えると、根の治療をしている所は歯周ポケットも進行しやすそうではありますが、直接歯の構造などを考えると関係なさそうです。

しんがい歯科医院 〒370-0075 群馬県高崎市筑縄町20-5